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「今のところは平気だよ。
ちょっとさ、この後時間くれる?」
「俺の母ちゃんの店に行こうよ。
あっちには連絡してあるから」
「ついでに帰りは寄って行けば?」
「あ。ハイ。時間はあります。
美咲さんの店について行きます。
帰りはお邪魔します」
俺一人に、話しかけてくる人3人。
返事もまとめてになっちまってる。
俺も自分の車に乗り込んで
先導する南條さんの車にくっついて
美咲さんのお店までやってくれば
「俺、生ビールねぇ!」
「俺もぉ!」
運転してない叶大さんと恭司さん。
南條さんに気遣うわけでもなく
さっさとビールの注文だ。
「俺らはノンアルだな」
苦笑いの南條さん。
俺も運転があるから飲めない。
「はい。惹かれてしまいますが・・」
目の前で美味そうにビールを飲む2人。
それを見ながら、南條さんと一緒に
ノンアルコールのビールで乾杯をした。
飲み物以外は注文はしていない。
だけど、次々とつまみ系統が運ばれてきた。
「智也クンもあっちで食ってけよ」
恭司さん。2杯目のビールの時には
俺のことを名前で呼び出していた。
「そうだな。食い物は残ってるだろう。
あれだけ作ってあったら」
「俺も帰ったらまた食べよう!」
「叶大はいい加減にしときなさいよ!」
最後の最後の言葉。
美咲母ちゃんが、息子叶大さんを叱る声だった。
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