高崎美雪編 《9》

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「そのデータを盗むときに あいつの両親は殺されたんですか?」 「確かな。自宅での殺害だったはずだ」 「そうだよ。夜遅くの犯行で 美雪ちゃんが・・・・小学校前か?」 「ん~、 事件自体がもう20年くらい経ってるだろう? 小学校上がったすぐくらいじゃないか?」 「あ。たしか、香田さんに引き取られたのが 小学校2年生の時だって言ってました」 「じゃあそうだな。美雪ちゃん、 お父さんたちが殺されるところを おそらく見てるんだよ。 押し入れで見つかったんだ」 恭司さんは弁護士のお仕事をしているのは聞いてた。だから、事件のことも詳しいのだろう。 「あ!だからか!」 いきなり思い出した。 まだ、俺らがちゃんと付き合う前。 休日に美雪んちに勝手に入った際に あいつは、ものすごく怯えて泣いていた。 その話をすると 「やっぱり。見てたんだな」 やりきれない顔をする3人。 俺だって。 知ってたら、あんなことしなかった。 「じゃあ、今あいつが付け狙われてるのって!」 「まだ不確かだけどな。 この先は俺は付き合えないけど。 恭司と叶大がキミの力になるから。 なんでもこき使ってやってくれ」 「お前ねぇ・・・」 最後はいつもの3人の漫談で〆られた。
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