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月曜日特有のけだるい空気を漂わせている社内で、部署の皆さんを前にして立つあたしは
「本日付でこちらにお世話になることになりました、神倉里菜です。
日本で暮らすこと自体初めての事ですので、皆さんにお聞きする事が多いと思いますが、よろしくお願いします」
対面する形で、あたしを見ている部署の方たちに向かって腰を折ってお辞儀をすると
あたしの隣に立つ、直属の上司になる営業課の粟野祐介課長から
「慣れるまではみんなの補佐に当たってもらう予定でいるが、基本的には俺の手伝いを任せようと思ってる。
彼女は自分でも言ってた通り、日本に住んでいなかった為に地理的に少し無知なところがあるから、積極的に外回りに連れ出そうと思ってる。
みんなも、俺が関わっていないところなんかは連れてってあげて欲しい。それぐらいかな、じゃあ解散。今日も頑張ってくれ」
粟野課長の挨拶の後に、皆さんからも大きな声で「はい」と返って来たあと、
「神倉さん、よろしくお願いします」
あたしにも声をかけてみなさんご自分の持ち場に戻って行った。
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