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「っふぅ~、・・・・・・・終わった・・・・」
とりあえず、お二人の営業の方に任された仕事を優先させることにしたけど、
普段、日本語は話していても書くことはあまりしていなかったあたしは、漢字なんかが少し苦手だ。
いちいちスマホで漢字の読みを調べていたら、結構時間がかかっちゃった。
「里菜!終わった?今日のお昼はどうする?」
「っえ?もうお昼?あたし、なにも持って来てないんだけど」
「だったらみんなで社食に行こうよ!」
すでにチャイムが鳴り出し、あたし達の周りには茜に真理ちゃんに和美さんに、今日はお出かけはないのか粟野課長、あとはまだ名前も知らない人が数人。
「待って、あたしを置いて行かないで!」
まだ社内の案内も受けていないから、なにが何処にあるのかも知らない。
先ほど、案内を受けるはずだったんだけど、違うお仕事が入られたようで、その方はどこかに行ってしまった。
「なによ!人事はなにやってんだろうね!」
「そうだな。そういう時は違う社員に任せてから仕事に戻ればいいのに。茜、あとで案内をしてやってくれ」
「了解っす!たっぷり3時間かけて案内して来ます!」
「っバカ!」
ふふふ、茜と粟野課長も仲が良いご様子ね。
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