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『そういうわけにもいきませぬ。貴方様は‥ この地獄界を統べる閻魔大王の側近であり、第一補佐官をお務めにされておられる方…
そんな貴方様を呼び捨てにするなど畏れ多きこと――」
「…しかし、」
「………そうですか」
少し不満げな琥珀の表情に老人は顔を上げ、苦笑を漏らす
「……ふぅ、わかりました。私も無理を強いるつもりはありません」
仕方ありませんね… と何処か諦めた表情の琥珀に老人は苦笑いを浮かべるも、柔和な目を向けた。
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