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『……ところで、琥珀様。閻魔大王様がお呼びしております』
「大王が、ですか‥?」
一瞬、不意を突かれたようにきょとん‥ と目を見開くも、
「………私に何の用でしょうかねぇ」
周囲から閻魔大王の側近やら、第一補佐官やら言われているが、これと言って、あまり閻魔大王と接点を持つどころか、仕事においても必要最低限の会話してこなかった琥珀。
関わるどころか、
寧ろ、琥珀自身が関わりを持つことを避けてるようにも見えなくもない‥ そんな自分を呼びつけるのだから、さぞ急用の仕事が出来たのだろうかと首を傾げる琥珀は‥
この直後、
出向いたことを直ぐ様、後悔するようなことが待ち受けていようとはこの時はまだ思ってもみなかった――。
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