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…………電光掲示板に、明かりが灯る。
ジジ、ジジジ……と、細かな火花を散らしながら、その光を、解き放たれた鎖に反射する。
やがて、ツ、ツ、ツ、と文字が浮かび上がる。
その文字は、画面いっぱいの、ハートマーク。
そして、
『……本音を閉じ込めたと思ったら、今度はこんなあっついものを閉じ込めていくなんてな……』
チカチカと、ランプが五回点滅する。
『……まぁ、僕がこんな気持ちを自覚してたら、話せやしないから……。しかたないけどさ……』
ケーブルが、ドクンドクンと跳ねている。
『……いつか弾け飛びそうだ』
電球が、ため息のように煙を吐き出した。
少しの沈黙の後、画面は点滅し、
『……爆発する前に、返してやらないとな。最終回にでも、返してやろう……』
徐々に、明かりは薄れて、
『……頑張れよ、僕……』
ふっと、消えてしまった。
第一部 お了い。
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