第1章

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脚本を書くには二通りのやり方がある。ひとつは要約からはじまる方法だ。つまり、まだストーリーの骨組みはできていないし、どう発展するかもわからない。だから、物語の核心部分だけを語っていくやり方だ。もうひとつは、出来事をひとつひとつ書き込んでいくやり方だ。つまり、ひとりの女性がベッドから起き上がって外出する。街角で女友達とばったり出会い、バスに乗る・・・・といったように書く方法だ。わたしは、人物がどういう行動をとるかまずはっきりさせておいて、ついでそれを冷静にいくつかのパラグラフに要約し、そこから物語を進めながら分析していくというやり方が、いちばんいいと思うけどね。 『物語の作り方』ガルシア・マルケスのシナリオ教室
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