銀河鉄道の夜を読んだ夜に~第五章~

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僕はいい大人になって思い出す。 子供時分に会った彼らのことを。 それは二人の少年のことだが、会ったのは、別のときだ。 でも、二人とも七夕の夜に現れたんだ。 最初に会ったのはカムパネルラという少年だ。 誰かを探していると言っていたが、僕がつい時計に目をやると、 「まただ!また僕の時間が終わる!」 そう叫んで消えていった。 僕は彼が消えてから、彼は『宮沢賢治』の『銀河鉄道の夜』に登場する人物だと気がついた。 そうして、カムパネルラが探しているのはジョパンニでは、なかろうかと考えたものだ。
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