10人が本棚に入れています
本棚に追加
そうして、ジョパンニも消えていった。
カムパネルラは時計を見ると消えて、ジョパンニは名前を呼ぶと消える。
お互いがお互いを探す時間が、それで終わるなら、なんと寂しいことだろう。
その翌年から僕は七夕の短冊に「ジョパンニとカムパネルラが会えますように」と書くようになった。
七夕の日は、願いを伝える日であり織姫と彦星が再会できる日。
そんな日に彼らが再会できたなら、こんな素敵なことはない。
そうして、僕も大人になって僕は小説を書くことが趣味になった。
そこで考えてみたんだ。子供の頃の不思議な体験を。
これから語るのは僕の創作だ。
話し半分で聞いてくれ。
最初のコメントを投稿しよう!