2人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
□□□
椎葉くんに告白された後、私は何も言わずに委員の仕事を全うした。
告白されたときの表情は椎葉くんを傷つけたかもしれないほど嫌悪の表情をしてしまった。
でも、仕方ない。今の私には恋とかよく分からなくなっているのだ。
そう言い聞かせる。
『……好きになっちゃったのかも……』ー
その気持ちは、私がもっとも恐れていたことで。
椎葉くんが私を探していたりしたのは私のことを好きになってしまったんじゃないかって考えていた。
その考えを、ただの勘違いだと、自意識過剰なだけだと考えてきた。
最初のコメントを投稿しよう!