第1章

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A 「雨の日は学校行きたくないなぁ――」 雨が嫌いなエリスが泣き言を口にして、学校に続く道をノロノロと歩んでいる。 B 「あら? 止んだわ」 雨が止んだ事に気が付き、私は傘を畳む。 エリスは傘を畳んだ私を見て、透明ビニール傘越しに空を見上げ、止んでいる事に気が付くと、傘を放り出し小躍りして、スキップしながら学校に向かう。 B 「ねえエリス」 A 「何?」 B 「傘、拾っておいた方が良いわよ」 A 「何で?」 B 「天気予報で、午後からまた雨になるって言っていたから」 私の言葉にエリスはスキップを止め、傘を拾い、またノロノロと歩み始めた。
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