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A
「雨の日は学校行きたくないなぁ――」
雨が嫌いなエリスが泣き言を口にして、学校に続く道をノロノロと歩んでいる。
B
「あら? 止んだわ」
雨が止んだ事に気が付き、私は傘を畳む。
エリスは傘を畳んだ私を見て、透明ビニール傘越しに空を見上げ、止んでいる事に気が付くと、傘を放り出し小躍りして、スキップしながら学校に向かう。
B
「ねえエリス」
A
「何?」
B
「傘、拾っておいた方が良いわよ」
A
「何で?」
B
「天気予報で、午後からまた雨になるって言っていたから」
私の言葉にエリスはスキップを止め、傘を拾い、またノロノロと歩み始めた。
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