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ブチッブチッブチブチッ
壱の膨れ上がる身体にYシャツのボタンが耐え切れず弾け飛ぶ。
その様子を隣りで見ていた零も自分の身体に目をやるがどこにも異常を感じられない。
「何だこりゃ!?
身体能力向上か?
まるで筋肉モンスターだな。ハッハッ
」
壱は自分の身体を見て笑ってしまった。
鍛え抜かれている壱の身体は、通常時でも一般の人に比べ、引き締まり無駄のない筋肉のつきかたをしている。
しかし今の壱の身体は、通常時の2倍程に全身が筋肉で膨れ上がっていて、まるでボーディビルダーのようだ。
「成る程。
壱の身体を見る限り、ミオスタチン関連筋肉肥大の症状に似ているな。
違いと言えば壱の場合は能力で、意図的に身体の部分を巨大化させ強化出来るとゆう事か。
今はコントロール出来ないだろうが、腕力、脚力、耐久力、そして全身の身体能力向上が可能だな。
伸縮自在の特徴スーツを壱には造らないとか。
そして零、左眼がシルバー右眼がイエローのオッドアイになっているぞ。
能力までは判らないがすごい力を宿している事は見ただけでも分かる。
そしてだ、南極に黒い穴が出現するまでだが、時間が後3カ月程ある。
各々、それまでは能力のコントロール、進入経路の確認など自由に時間を使ってくれて構わない。」
2人は世界で初の異能力者となった。
そしてこの先過去な試練が待ち受けているとも知らず壱ははしゃいでいる。
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