悲しきサラリーマン

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「私宛に直接届いた文書だ。これ、どうするね?」 NSPテレビの安東編集局長は、稲村社長から一枚の紙切れを手渡されて目を通した。 日本政府からの通達文書だった。 文書には、日本の治安を守るために、 『制裁アプリ』に関する報道を止めることはもちろん、 政府関係者のスキャンダルを報じることの自粛を要請する旨が、 厳しい表現で書かれていた。
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