7人が本棚に入れています
本棚に追加
「……変態、さん…ですかね…」
RPGに出てくるような、黒をベースとした…まさに"吸血鬼"のイメージを彷彿とさせる出で立ちの、男だった。
「変…!?、 変態とは失礼な!我はそのような類の輩ではない!
………筈だ」
黒く艶やかな、ヒールのある革靴。
黒いレザーパンツ。
細身で、襟の高くなったブラウスの首元に波打つ襟巻。
女性顔負けの艶を出す、腰辺りまで伸びた銀髪。
極めつけは、赤黒い裏地の大きなマントだ。
他にも、"シルバーアクセ"などという装飾品も至る所に飾られている。
パッと見は、この住宅街では少々奇抜な格好をした男、となるが
「…。 こんな所で、何してらっしゃるんですか…?」疑
「…!! 何故、我の姿が視えている!?」
その男、数センチ程ではあるが、宙に浮いていたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!