【2】卒業の決意

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ーーーーそんなこんなで、夏休みに突入。 『彼氏ができますように』 お兄ちゃんに内緒で、七夕の夜空にそう願ってみたけど。 やっぱり、現実はそんなに甘くはなくて。 私は、相変わらず女友達と遊んだり、家族と夏休みを過ごしていた。 「もう少しで夏祭りだね。 彼氏に喜んで欲しいから、今年は私、気合い入れて浴衣でおしゃれして行くんだ~。」 「へ~、そうなんだ……いいなぁ。花火に負けないくらい、綺麗にしないとね。」 「……そう言う奈々は、誰とお祭り行くの? もしかして……例のお兄ちゃん?」 「ははっ……実は、そうなんだよね……。」 お兄ちゃんのシスコン振りは、私の周囲では何気に、有名な話だったりする。 こんなんじゃ、いつまでたっても彼氏なんて、できる訳ない……よね。
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