ボクと彼女の生きる道

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ボクがゆきちゃんに出会ったのは、
僕が中学２年生、ゆきちゃんが高校１年生の時、

今から１２年も前の事だと思うと
少々驚くけど、
その頃はまだ同じ電車に毎朝乗るただの通行人ＡとＢだった。

ボクは少し離れた街の中高一貫校に入ったので、
中学生になった時点で、３歳年上の兄と一緒に電車通学をするようになった。

いわゆる『お金持ち』と言われるような家では無かった。

中高一貫校に入って『すごいね！』と言われることも多かったが、
ボクの家は、結婚して長らく子供が出来なかった家で、
父も母も、ボクたちが出来るまでは働いていたので、
若い人たちよりも貯蓄が多い段階での子育てだったため
教育にはとても力を注いでくれた。