19人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふーん」
なに!?その反応は!
わたしが答えたのにまだ不服そうにしている久我くん。
「あの、まだなにか?」
「いや。なんか、腑に落ちないんだよね」
怖い、怖い、怖い!
背中に冷や汗がツーっと、落ちる感じがした。
「わたしはなにも、嘘は言ってませんが?」
「嘘はついてなくても、そのある人って誰?」
またしても、直球!
「ある人はある人じゃないですか」
「鈴原サンはボッチでこの学校には友だちはいない。しかし、ある人はなぜかここの鍵を持っていた。ね、おかしくない?」
あぁ……
どうしよう……
蛇に睨まれた蛙とはこのことか。
最初のコメントを投稿しよう!