秘密

22/25
前へ
/85ページ
次へ
「ふーん」 なに!?その反応は! わたしが答えたのにまだ不服そうにしている久我くん。 「あの、まだなにか?」 「いや。なんか、腑に落ちないんだよね」 怖い、怖い、怖い! 背中に冷や汗がツーっと、落ちる感じがした。 「わたしはなにも、嘘は言ってませんが?」 「嘘はついてなくても、そのある人って誰?」 またしても、直球! 「ある人はある人じゃないですか」 「鈴原サンはボッチでこの学校には友だちはいない。しかし、ある人はなぜかここの鍵を持っていた。ね、おかしくない?」 あぁ…… どうしよう…… 蛇に睨まれた蛙とはこのことか。
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加