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「…そんなに見られると、寝ていられないんだけど」
「あっ…!ごめん」
「ん?てかあんた誰?」
「誰って、鈴原琴音だけど」
久我君が起きていることに驚くのを忘れるくらい彼の質問に疑問を抱いた。
それよりもこの30センチもないわたしたちの距離をもう少し開けたほうがいいのかと思い、わたしは静かに後ろに下がった。
わたしが先ほど久我君を見ていたように今度は久我君がわたしを頭から足のつま先まで見てくる。
「鈴原サン。ここに来るときはメガネなしでよろしくね」
!!!
そういえばさっき邪魔だと思ってとったことを忘れていた。
なんという失態!!
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