II. 夜

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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ クラリネット1人+1 バスクラリネット1人 フルート1人+1 ピッコロ0人+1 オーボエ0人+1 アルトサックス1人 テナーサックス1人 バリトンサックス0人+1 コントラバス1人+1 チューバ1人 ユーフォニアム0人+1 トロンボーン1人+1 ホルン1人+1 トランペット2人 パーカッション1人+2 計12人 入部届け 計11  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「凄まじいですね……」 「…今年の入部届けの数と同じくらいしか…部員いなかったんですか」 「そうなんだ…。でも、おかげで23人になる。それなら小編成の部でちょうどいいはず。去年は人数少なすぎてコンクール悲惨どころじゃなかったし…。」 「そ、そうなんですか…。」 「まぁいいよ、君たち2人のおかげで…」 ひきつった顔の副部長の視線を追った先では、部員が水沢を恥ずかしがりながら見ていた。 俺はその部員の視線を追って水沢を見た。 …窓の外の桜を見ていた。 「じゃあ、今日はこれだけ。明日また来てね。」 「はい、わかりました!」 「……………………」 なぜ黙る水沢。 「あの…水沢くん。」 反応なしの水沢に、副部長さんも戸惑っている。 「……………………はい」 なぜこんなにも口数が少ないんだ。 「女子…苦手って言ってたけど…大丈夫?」 「あ、多分…はい」 「そ、そっか!じゃあまた明日」 ペコっと2人で頭をさげて音楽準備室と書かれたドアを出ると、女子の行列があった。 みんなが手に紙を持っている。 「藤原さん。吹奏楽部…まだまだ増えるんだねー」 「…みたいだな」 …いや…ちがう。 手に持つ紙は入部届けじゃない…。 「そんな、水沢…そんなに人気なのか!?」 俺がびびって聞いているのに、水沢は気にしていなかった。 「そうだよ!今更何言ってんの…」 …え?え?水沢はこんなキャラじゃない。
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