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次の日。
"明日放課後にまた来てね"と昨日言われたから、2人でまた音楽室へ向かった。
副部長さんを見つかると、また準備室へ案内された。
「今日は各パートに分かれて体験みたいな感じだから、パーカッションにいってらっしゃい。先輩多分頼りないけど、一応先輩だしちゃんと敬ってね。」
「「は、はい…」」
パーカッションパートは音楽室だからと言われたから、隣の音楽室へ移動した。
「「失礼します」」
「わ、パーカの2人?!」
小さめの先輩が走ってきた。
「いやぁーおれ一人だったからうれしいよ!よろしく、武田です!」
気さくな先輩で、ほっとした。
「僕は水沢柊夜で、ピアノとドラムやってます、よろしくお願いします…」
「俺は藤原朝日で、ギターとベースやってます、よろしくお願いします!」
「おぉ~!2人とも2つできるんだ!すごいなぁー!おれは、もちろん全体的にやってるけど、シンバルが本職って感じ!」
「あの…、僕たち吹奏楽部自体は初めてなんですが…」
珍しく水沢が発言した。
それだけなのに、ちょっとびっくりした。
武田先輩は、嬉しそうだ。
「大丈夫大丈夫!楽器できるだけ本当に助かる!」
「…そうですか…」
「今日はパートで体験とか言われたけど、経験者だったら何しよっかー」
武田先輩は、うーん…、と絵にかいたようなポーズをとる。
さりげなく、真似をしてみた。
「ふ、藤原…さん…ダメ…」
ひそひそ声で水沢が話しかけてくる。
でも、笑いすぎている水沢の声は伝わってこない。
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