II. 夜

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ー 放課後、部活に向かう途中。 突然、柊夜が足を止めた。 「朝日…何か聞こえない?」 「特別何かは聞こえねーよ。逆に何が聞こえてんだお前には」 「近づいて来る…」 「な、何だよ」 「「………」」 耳を澄ます。 「ドタドタドタドタダダダダダダ!」 「「!?」」 迫り来る足音に、俺と柊夜は慌てて振り返る。 「…ドダダダダダダダ!しゅーやーーん!ダダダダダダモーニングゥゥゥゥサンシャインンンン!!」 そこには、ちっちゃい、見覚えのある人がいた。 何となく、周りの視線が痛くて、他人のふりをすることにした。 「…朝日…もしかしたら僕たち呼ばれたんじゃ…」 「いや、何言って…」 え!?じゃあ…モーニングサンシャインって俺のこと!? 俺は足を止めて振り返った。 「はぁ、はぁはぁ…。2人とも…何で他人のふりするの…」 「「すみません…」」 「あ、しゅーやんとモーニングサンシャインどう?!」 どうっていうか…。 「武ちゃん先輩、俺と柊夜に差つけてますよね!?」 「えっ、武ちゃん先輩!?わぁ!!嬉しいなあ!」 いや…。
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