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放課後、部活に向かう途中。
突然、柊夜が足を止めた。
「朝日…何か聞こえない?」
「特別何かは聞こえねーよ。逆に何が聞こえてんだお前には」
「近づいて来る…」
「な、何だよ」
「「………」」
耳を澄ます。
「ドタドタドタドタダダダダダダ!」
「「!?」」
迫り来る足音に、俺と柊夜は慌てて振り返る。
「…ドダダダダダダダ!しゅーやーーん!ダダダダダダモーニングゥゥゥゥサンシャインンンン!!」
そこには、ちっちゃい、見覚えのある人がいた。
何となく、周りの視線が痛くて、他人のふりをすることにした。
「…朝日…もしかしたら僕たち呼ばれたんじゃ…」
「いや、何言って…」
え!?じゃあ…モーニングサンシャインって俺のこと!?
俺は足を止めて振り返った。
「はぁ、はぁはぁ…。2人とも…何で他人のふりするの…」
「「すみません…」」
「あ、しゅーやんとモーニングサンシャインどう?!」
どうっていうか…。
「武ちゃん先輩、俺と柊夜に差つけてますよね!?」
「えっ、武ちゃん先輩!?わぁ!!嬉しいなあ!」
いや…。
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