2人が本棚に入れています
本棚に追加
雨上がりの昼下がり、私は心に潜む黒い闇をひた隠しにしながら、笑顔でアナタの隣を歩く。
A「ねえ!せっかく雨上がったしさ、街にアイスでも食べに行かない?」
B「賛成!
テス卜の打ち上げも兼ねていこっか!」
A「いぇーい!
野乃花とデート!!!」
ただの仲のいい女の子の会話にしか見えないこの会話の裏にどんな感情が渦巻いているかなんて、
アナタは気付かない。
私は知っている。
アナタは、私の大切なキミを自殺まで追い込んだ、イジメの主犯格だったことを。
でもアナタは知らない。
私が本当は誰で、何のためにアナタの隣にいるのかを。
私がやろうと思えば今すぐにでもアナタの灯火を摘み取ることができることを。
でもまだだめ。
あと少しで全てが整うから。
だから待ってて。
ワタシが、キミの無念を晴らしてあげる。
ワタシはいつでもキミを想う。
最初のコメントを投稿しよう!