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無事に間に合い、入学式も終わった。
次はクラス編成である。
僕は幸い優秀だったので
一組に入ることができた。
どうやら華夜も一組のようでこちらへ向いて笑って見せてきた。
……何がそんなに楽しいのか。
無駄にころころ笑う彼女はまぁ可愛い部類に入るのではないだろうか。
おっとそれと、
『おい、あか…「クロぉー…」
キィィーイン
耳に響く嫌な音
全く、大きな声で叫ばないでほしい。
あ、クロはあだ名ね?僕の本名ではないよ?今はまだ言わない。
そしてとりあえずパンチ。
「いてっ!」
とか言ってる那智を華麗にスルーして
『なに?』
と、問いかけた。
「俺、吉良科さんとクラス離れたんだけどぉー…」
『いや、知らないよ』
何を言い出すかと思えば…
那智は口を開くとすぐこれだ。
「俺と代われぇぇぇぇ!!!」
『うるさい』
那智をバッサリ切り捨てた僕は自分のクラスへいこうとした…筈だった。
がしっ!
掴まれた腕は後ろへ引っ張られ思わずバランスを崩しそうになる。
僕の腕を引っ張ったのは…以外にも華夜だった。
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