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『?華夜…』
「あ、あの一緒にクラス…い、行きませんか?…」
最後の辺りは声が小さくなっていたが
彼女も相当の覚悟を持って言ってくれたはずだ。
それに応えられない程、僕も酷い人間ではない。
あぁ…とりあえず。
『後でな那智』
「おい、ひっでーぞ俺も泣くかんな!」
今年で16歳にもなる奴が何を…
呆れる僕に那智はグダグダ文句を言ってくる。
まぁ、別にいいけど
『華夜行こうか』
那智を無視して華夜と新しいクラスへ向かった。
…
……
………
──騒がしい。
最初の感想はそんな所で、どうやら彼女も苦手だったらしかった。
だがそんな僕らに厄介に話かけてくる物好きが現れた。
《百千 凛》
《ももち りん》
「やほー!このクラス??よろしくねぇーwww」
僕の大ッ嫌いなタイプだ。
とりあえず『うん、よろしくね』
華夜も「よ、よろしくお願いします…」
そして頭の悪そうな彼女は「うんうんー!」
と、頷いていた。
席を確認すると、
【教卓】
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□ □ □ □ □ □ □ □
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□ □ □ □ □ □ □ □
□ □ □ □ □ ◆ □ □
□ □ □ □ ■ ?
?…僕
■…華夜
◆…凛
静かに過ごしたい…
そう思ったのは確かだ。
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