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中3冬…
『おっと…』
僕は予定してなかった事態に戸惑った
その証に本を落としてしまいそうになる。
「すいません、あのっ…」
それは、唐突だった
髪の長い彼女は僕を真っ直ぐ見て
「この本預かって欲しいんですが…」
『…本?てか、なんで僕?』
「はい!え、それは…「おい、待て!」
彼女の言葉を遮って野太い男がこちらへ向かってくる。
『なに?追われてんの?』
「と、とととと、とにかく」
『落ち着け』
「あ、はい。これお願いします!」
彼女はそのまま男と反対側の路地へ走っていった。
『なんだったんだよ…』
名前も知らない彼女が僕に本を預ける。
この本がどんなモノかは分からない。
だが、彼女にとっては大切なモノかもしれない…
『とりあえず』
僕は此処から移動しなければ。
…
……
………
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