第四章 夜啼く鳥が闇夜で見たもの

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「あ、小屋だ」  昼間は辿り付けなかったというのに、夜では容易に、小さな小屋に辿り着いていた。 二人が小屋の入口でねずみを放つと、周囲にカラスが一斉に寄ってきて、 ねずみを追っていた。  ドアを開いて中に入ると、腐った匂いが充満していて、とても呼吸できない。 せき込みながら外に出ると、カラスが俺まで食べようとしていた。 「いて、痛て」  カラスに突かれて、再び小屋の中に戻ると、吐き気を催す腐臭と、 部屋の奥に光った目があった。  目は金色で、トラの目のようなネコ科の巨大なものであった。 猛獣の威厳があり、本能的に逃げたくなる。
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