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「……気持ち悪くないの?」
「俺にも同じ臓器が入っていますよ。気持ち悪くないでしょう」
鞍馬が少し笑った。
「寝よ、腕枕してやろうか?」
いいや、そのまま眠りたい。
俺は、寝転ぶと、そのまま眠ってしまっていた。
目が覚めると、既に、師井も鞍馬も居なかった。
車から出てみると、焚火の前で、二人が何か用意をしていた。
二人の手元を覗いてみると、ねずみのような生き物が、幾匹も籠に入っていた。
「生贄ですか?」
「いいや、これは餌」
白いねずみであった。何の餌にするつもりであろうか。
闇夜に白は、よく映える。
「さてと、行きますか」
二人が、ランタンを手に持ち歩き始めたので、俺は後を追ってみた。
昼間に歩いた道を、又歩いているような気もするが、
どこも同じ景色に見えるので確証はない。
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