239人が本棚に入れています
本棚に追加
「綾瀬?」
ふと、綾瀬の気配が消えた。
「遥香ちゃん、公園に居たのも、綾瀬みたいな人でしたか?」
遥香は首を振っていた。
「アケミちゃんは、中まで暗いの。暗くて冷たいけど、すごく優しい。
綾瀬君は、温かくて光っているでしょ、違うよね」
綾瀬は、まだ生き霊であるのか。
俺は、生葬社にいるが、霊の類は見えないし信じてもいない。
アケミという少女の異物(インプラント)が、公園にあるということだけだろう。
「遊部君もかっこいいよ。王子様みたいよね。でも、私の好みは昂君!」
遥香は、真っ赤になって昂を見ていた。
「遊部君、公園に行ってみてね。俺は、彼女達を家に送ってから、
儀場の所に行ってくる」
やはり、俺が公園に行くのか。
最初のコメントを投稿しよう!