第一章 黒い影が遊ぶ公園

15/28
前へ
/238ページ
次へ
 俺は通過者ではなく、俺自体が異界の存在であるらしい。 この誰にも似ていない姿も、変な能力もきっと異界のモノゆえのものであった。  異物(インプラント)は、回収し異界の研究材料になっている。 生葬社は、その異物(インプラント)の回収に携わっている。 「遊部さん、俺は、遊部さんがいないと、眠ったままですよ」  昂も来るということか。 「では、行きますか」  アケミという少女がいる公園は、周囲を住宅街に囲まれた一角にあった。 結構広いもので、敷地内で野球もできそうだった。 しかし、公園内では、球技が危険という理由で禁止されていた。
/238ページ

最初のコメントを投稿しよう!

239人が本棚に入れています
本棚に追加