第一章 黒い影が遊ぶ公園

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 会社が倒産して路頭に迷い、やっと就職した生葬社。 この会社、公務員であることは分かったが、未だに何をしているのかよく分からない。  俺、遊部 弥吉(あそぶ やきち)は、 会社にやってきた園児のご機嫌を取っていた。 「どうしちゃったのかな?」  前に座っている女の子は、南 遥香(みなみ はるか)今年、四歳になった。 遥香は、近くの幼稚園に通っている、現役の園児であった。 「何が、あったのかな?教えて欲しいな?」  遥香は、リボンで髪を結び、ピンクのフリルの靴下が似合う、 可愛い女の子ではあった。
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