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「ちゃんとした日本語を使用しましょう。幼児語はやめてください」
ふんと、遥香に横を向かれてしまった。
店長の、百舌鳥 人類(もず ひとる)は、遥香の親から事情を聞いていた。
生葬社の本来の由来は、生きている事を葬り死とするというもので、
不可解な事件があるとどこからか仕事が回されてくる。
生葬社という名前になったのは最近らしいが、その存在は、かなり昔からあった。
会社には、五百年は生きているともいわれる、生き字引の水早(みずはや)もいた。
この水早、弁当の時間にしか、姿は見えない。
その水早が、珍しく遥香の前でニコニコしていた。
「遊部君、レディに失礼のないようにしましょう」
園児でも、女性であるのか。
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