第一章 黒い影が遊ぶ公園

4/28
前へ
/238ページ
次へ
 ことの発端は、子供が遊んでいる公園にあった。 公園で、遊具の点検が行われた。そこで、ブランコが撤去になった。 ブランコは、旧式で危険であると判断されたのだ。  ブランコの撤去にあたり、作業員が次々と消えていった。 一人は、ブランコの撤去の作業中に、掛かってきた電話に出た。 少し外すと言って、道路に出たきり帰って来なかった。  二人目は、食中毒で入院している。三人目は、親が倒れて実家に帰った。 四人目が足の骨を折り休職となり、気味が悪いと、生葬社に依頼がきていた。 「原因は、ブランコかなあ、あの土地には、あれこれあるね」  水早は、地図を見て唸っていた。
/238ページ

最初のコメントを投稿しよう!

239人が本棚に入れています
本棚に追加