つまらない

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つまらない。 朔が多木を好きだからと言って、付き合って。 段々と俺に関わらなくなっていった。 今では学校にすら来ない。 多木の部屋から、出てこない。 甘い物を見かける度に、朔の顔が浮かんでは、心が軋んだ。 大体、いつから多木のことなんか好きになったんだよ。 全然知らなかった。 多木が好きだったから、俺の告白まがいなあの会話も冗談として流したの? あんなに可愛い顔を見せてくれるのは俺にだけだと思ってたのに。 俺が好きじゃなかったなら、もっときっぱり拒絶してよ。 期待、するじゃんか。 最近は、みんなつまらない。 朔と、話したい。 会いたい。 でもできない。 朔はもう、多木だけがいる世界にいるんだろう。 俺のことなんか、もう、考えもしないんだろう。 俺は、朔のことばっかり......。 不公平だ。 つまらない。 朔がいない世界は、つまらない。
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