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「では、魂の回収は7号と9号で行うように」
人並みではなく美しい死の女神の血の気のない顔がランプに照らされ、微かにオレンジ色に染まる。
「解散です。7号はちょっと残ってね。」
えっ?と顔をあげ、とたんに不安そうな表情になった幼い天使に、女神は優しく微笑んだ。
「あのね、プリティ。」死の天使たちがいなくなった講堂に、その声はよく響いた。
7号ことプリティより幼く、けれど常識をわきまえている9号は、気を使ってか話の聞こえない程度の上空で待っている。
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