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ありきたりな道、そこを私はたった1人で行く。
友達?
そんなのもうここにはいないし、必要なくなってしまった。
今日は入学式。
桜の舞う通学路に新しい制服を着た、まだ幼げな顔の男女が進む。
この先になにが待っているのかも知らず、ただ不安と期待を胸に歩くのだ。
まだ知らない人がたくさんいる中、一人一人が確実に一歩を踏み出していた。
一方の私はイヤホンで好きな音楽を流しながら、少し早いスピードで前へと行く。
友達なんて、私に必要ない。
そう思い込んでいた。
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