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「今何時?」
「十時過ぎ。」
「なんで玄関を閉めずに寝ちゃったん
だろう。」
「だから、早く起きて鍵をかけろって夢の
お告げなんじゃない?」
あのまま夢を見ていたらどうなっていたの
だろう。男を迎え入れ、その動きに反応した
身体が熱を持ち、昂り、昇り詰めていく
感触が生々しく残っている。
美奈子がカラフェに冷たい水を入れて
持って来た。
「飲む? お水。」
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