第2章 堂々巡り

4/8
前へ
/36ページ
次へ
美奈子は苛立った。止静を解き蝋燭を 消すとおもむろに立ち上がり、着ている ものをすべて脱ぎ捨てた。そのまま バスルームへ行き、頭から水を浴びた。 シャワーヘッドから勢いよく流れ出る水は 冷たく、美奈子の身体をたちどころに震え させた。しかし、頭の中が熱く感じて彼女は シャワーを浴び続けた。 頭を犬のように左右に振って水を飛ばした。 バスタオルで身体をくるみ、美奈子はベッド に身体を投げ出した。 何故祥子は自分が耀達の代理人でも
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加