第2章 堂々巡り

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のうのうと暮らしていられるのか。男を 寝取った優越感だろうか。それとも、母と して子どもの為に我慢しているのだろうか。 そして、耀達はいくら他に託せる人間が いないからと言って、自分の女だった女に 代理を託すことに不安はないのだろうか。 それとも、成り行きで寝ただけの祥子には 何の感情も持っていないのだろうか。 考えれば考えるほど美奈子はわからなく なった。 ヤメた。わからないものはいくら考えても わからない。今はわからないままにして
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