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確かに自分の寝室だ。祥子の目が部屋の隅の
障子を捉えた。
「あの障子の向こうは?」
美奈子に尋ねると彼女は障子を開けた。
小さな部屋があった。夢に見た通りであった。
「あの部屋から人が出てくる夢だったの。
この部屋の造りとまったく同じで…、」
その時初めて祥子はなぜ美奈子が家の中に
入ってきたのか疑問に思った。
「それより、美奈子はどうしてここにいるの?」
「様子を見に来たの。玄関の鍵が開いてたから
呼んだけど、返事がないからどうしたのかと
思って。」
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