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祥子は頷いて差し出されたグラスを手に
取った。ゴクゴクと水を飲み干すとようやく
落ち着いた。
男は耀達ではなかった。過去の誰でも
なかった。内壁を何かが伝うのを感じ、
祥子は慌ててトイレに駆け込んだ。
下着を下ろし立ったまま視線を落としたが、
膨らんで来た腹の為に足の付け根あたりが
丁度見えない。それがもどかしく、彼女は
花弁を開いて指を滑らせた。
指の色は変わらなかった。思わず安堵の
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