第3章 夢

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祥子は頷いて差し出されたグラスを手に 取った。ゴクゴクと水を飲み干すとようやく 落ち着いた。 男は耀達ではなかった。過去の誰でも なかった。内壁を何かが伝うのを感じ、 祥子は慌ててトイレに駆け込んだ。 下着を下ろし立ったまま視線を落としたが、 膨らんで来た腹の為に足の付け根あたりが 丁度見えない。それがもどかしく、彼女は 花弁を開いて指を滑らせた。 指の色は変わらなかった。思わず安堵の
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