第3章 夢

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「うん。」 美奈子は雨戸を開けてすべての窓も開けて 帰っていった。 祥子はいつまでも夢の中でギャラリーに 取り囲まれて男と同衾した感覚が消えず、 憂鬱だった。彼女は耀達が僧侶であることを 思い出し、彼にメールした。 『嫌な夢を見てものすごく気分が悪いです。 お祓いでも受けたいぐらい。何か気が楽に なる方法はありませんか。』 返事は期待していなかった。ただ、宗教の
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