第1章 托鉢

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耀達とは顔つきが違う。 「明日の昼間来ても平気か。」 「大丈夫。」 「車で来るから。」 「わかった。」 祥子が合掌して頭を下げると耀達は次の家へ 向かって行った。その姿はあっという間に 小さくなり、やがて消えた。 祥子は定期健診以外に特別することもなく、 時間はたっぷりある。今まで時間がなくて 出来なかったことをしようとベビー服を 縫ったり、新しい料理に挑戦したりして いた。口座には毎月充分な金額が振り込ま
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