17  だけど、はぁ……だぜ、もぉ  (続き)

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正直、俺の体が、好きな女性限定で役に立たなくなったと気付いた時から、 俺は、無意識の内に、この現実から目を背け続けてきた。 それというのも、これを克服するためには どうしても、あの心の傷に向き合わなくてはならないから。 だがそれは、やはりえぐられるようなあの感覚を再び思い出す事でもあり、 そんな思いをするくらいなら俺は、 一生、自分が男として役に立たなくてもいいとさえ思っていた。 しかし、あのイブの夜の彼女が俺の心を変えた。 あの時の俺は、確かに何かを自分の中に感じた。 愛しい彼女の美しい裸体を目の前に、 奥底から湧き上がるような興奮が頭をもたげる。 そして俺の舌と指に乱れ始め、特に二度目に彼女を味わった時は、 素直に悦楽に身を委ね震える彼女を目に、 体中が熱を帯び、胸の内に熱い達成感にも似た満足が溢れてきた。
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