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正直、俺の体が、好きな女性限定で役に立たなくなったと気付いた時から、
俺は、無意識の内に、この現実から目を背け続けてきた。
それというのも、これを克服するためには
どうしても、あの心の傷に向き合わなくてはならないから。
だがそれは、やはりえぐられるようなあの感覚を再び思い出す事でもあり、
そんな思いをするくらいなら俺は、
一生、自分が男として役に立たなくてもいいとさえ思っていた。
しかし、あのイブの夜の彼女が俺の心を変えた。
あの時の俺は、確かに何かを自分の中に感じた。
愛しい彼女の美しい裸体を目の前に、
奥底から湧き上がるような興奮が頭をもたげる。
そして俺の舌と指に乱れ始め、特に二度目に彼女を味わった時は、
素直に悦楽に身を委ね震える彼女を目に、
体中が熱を帯び、胸の内に熱い達成感にも似た満足が溢れてきた。
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