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だから、年末に彼女の生理が始まるまでの数日間、
俺たちは、毎晩一緒のベッドに入り、イブの夜のような事を繰り返した。
そして、そんな行為に慣れてきた彼女は、
日に日に美しく快感に目覚めていく。
だが、その分俺は、自分が抱えた現実に対する焦れったさが募る一方。
そして、そういう歯がゆさと高まる欲に掻き立てられ、
俺は、ものすごく彼女と身も心も繋がり合いたくて堪らなくなった。
その結果、年明け早々に俺は、ずっと避けていた病院に足を向けた。
しかし、予想通りに明るい結果を見付けるのは、なかなかに難しいらしい。
「こういうケースの多くは、肉体的な疾患というよりも
心の問題が大きいですから」
それは、医者でない俺にもよく分かっている。
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