17  だけど、はぁ……だぜ、もぉ  (続き)

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そう。 俺の終電生活を数週間後に控え、俺たちの「夜の環境」は万全に整ったのだ。 しかし、いざ今夜こそと事に臨もうと意を決すると、 もしも失敗したらという不安が先に立つ。 そのせいで、たとえ薬を飲んでも、俺の体は反応してくれない。 なんか、今まで感じたことがないほど自分が情けなかった。 大好きな彼女を毎晩のように抱き寄せ、触れているのに、 肝心の自分が役立たずすぎて腹立たしく、ひたすら焦れるばかり。 そして、そんな風に自分に対する苛立ちが積もると、 つい貪るように彼女を求めて味わってしまう。 だが、俺が、そうやって彼女を味わえば味わうほど 彼女は、どんどん快感を憶えて艶を増し、俺の自信は逆に益々萎んでいく。
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