17  だけど、はぁ……だぜ、もぉ  (続き)

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せめて結婚するまでには、なんとかまともな「男」に戻りたい――。 これは、決して、俺一人の望みではないはず。 なにしろ彼女にとって結婚は、 単に好きな男と夫婦になるというものではない。 その先にある温かな家族こそ、彼女が夢見ているものだと分かっている。 それだけに、彼女の望む温かな家庭生活を、 本当の意味で幸せと共に迎えたい。 そしていつか夫婦となった俺たちが、 新たな家族を迎えて、名実共に温かな家族となりたい。 しかし現実は、望むほどに、焦るほどに希望と逆行していく。 お陰で俺は、まだ彼女の前で一度も裸になれていない有様。 そして、俺たちの間に新たな命を望む夢など、 本当に夢のままになってしまいそうな気がしてくる。
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