プrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrォォォォグ

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突如、脳内に声が響く 気のせいではない。その声は、俺に向かって声をかけている 念話の類いではない。そもそもこの世界に、念話を扱える者はいない ならこの声は……? [ご大層にナレーション入れなくていいから。いらないからそういうの] 「いやぁ、初登場くらい印象深いものにした方がいいかなと」 冷めた口調で文句を言ってくる女の声に、軽く笑って返す俺 [そんなことしなくても充分よ。というか私初登場じゃないわよ?] 瞬間、頭の中であの記憶が再生された 銃を持って逃げる男。泣き叫ぶ妹。そして、血溜まりに沈む少女 あの時、『恐怖』に呼び起こされた、俺が封印していたトラウマ 「………克服したトラウマ想起させても意味ねえぞ」 [あら、その割に身体が震えているけど?] 「チッ」 そりゃそうだ。簡単に克服なんて出来ない、というか克服しちゃダメだろ。大切な人を失うトラウマなんざ そう。つまりこいつ、頭の中の声の主は、俺が【狂喰無尽】で喰らった『恐怖そのもの』。【狂喰無尽】の喰らったもの全てを自身の力にする効果のせいで、『恐怖』の核となっていた魂が別人格として俺の中に宿ったもの 俺の髪が一部紫になった原因でもある。『恐怖』本人(人?)は黒っぽい紫だからな
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