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「私……篠崎未来」
「篠崎か。神谷煌だ、よろしく」
「……よろ」
お互いの名前を教え合った所でチャイムが鳴った
「……あ、急がないと」
「走るか」
俺たちは駆け足で体育館へと向かった
描写するほどでもない始業式を終え、1時限を使ったHRも終わって今日の日程は終了
学生カバンと教科書類を担任から受け取った俺は机に教科書類をぶち込み、篠崎に連れられて校舎を見て回ることになった
「……ところで」
「ん?」
普通教室がある棟の案内が終わり中庭に出た俺たちは、購買の自販機で買った缶コーヒーを飲んでいた
「……気になってたんだけど、その髪」
「ああ、これな」
篠崎が俺の頭を指差して訊いてきた。ま、いつかは訊かれると思ったわ。読者のみんなも気になっただろうし、髪の一部が紫なこと
「地毛……って言われても信じないよな。なんか落ちないんだよこれ」
嘘だけど。ホントは俺が【狂喰無尽】で食ったある存在の影響だけど
「目は?」
「カラコン」
嘘だけど。これは普通に転生した当初からだけど
「………怪しい」
いや、確かに嘘だけどさ。本当のこと言ったらそっちのが信じられないだろ?
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