ただひたすら伏線を張りまくるだけの章

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「その、ありがとうございます」 「いいですよ別に。俺は早く会計済ませたかっただけだし」 「えっと、そのペンダントって……」 あぁ、気になるよね 「元、ですよ。そうだな、二年前くらい?今は所属して無いんで」 「あ、そうなんですね」 うん、ホッとしたみたい。やっぱ今『ドラゴン』は周りから怖がられてるんだな 「そうオドオドしてると相手は調子に乗りますよ。一言くらいはっきり言わないと」 「え、あ」 「じゃ、ごちそうさまでした」 なにか言いたげだったけどさっさと店を出る。これ以上他の娘に優しくしてると嫁と妹が怖いし、何より 「………そろそろ大丈夫か、篠崎」 こっちが心配だ 「………ん、ごめん」 そう言って俺から離れた篠崎だが、表情は暗く、その手はまだ俺の服の裾を握っていた 「全然大丈夫じゃなさそうだな。俺で良ければ話くらいは聞くぞ?」 「……ん、大丈夫だから」 「表情とセリフが一致してないぞー」 「………」 あーあ、黙っちゃったよ。こりゃ話す気無いな 「分かった。話さなくていい。その代わり───」 「?」 「今日一日、俺に貸してくれ」
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